カリュブディスの図像
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ギリシャ · 怪物

カリュブディス

海峡の低いほうの断崖のイチジクの木の下にいる渦で、日に三度黒い水を飲み込み、三度それを吐き戻す。

神々しいカリュブディス · 恐ろしいカリュブディス

象徴
低い断崖のイチジクの木、黒い水、日に三度、大火にかかった大釜、両方の断崖にかかる飛沫、岩の轟き、砂で黒い海底、マストと竜骨

低い断崖の下

ホメロスは『オデュッセイア』第一二歌でカリュブディスを語る。女神キルケーは、オデュッセウスの前に待つ海路について警告する。道は二つの断崖のあいだを通る。キルケーはまず高いほうの断崖と、その洞窟に住むスキュラを描く。それから、もう一方の断崖へ話を移す。

τὸν δ’ ἕτερον σκόπελον χθαμαλώτερον ὄψει, Ὀδυσσεῦ, πλησίον ἀλλήλων· καί κεν διοϊστεύσειας. τῷ δ’ ἐν ἐρινεός ἐστι μέγας, φύλλοισι τεθηλώς· τῷ δ’ ὑπὸ δῖα Χάρυβδις ἀναῤῥυβδεῖ μέλαν ὕδωρ. τρὶς μὲν γάρ τ’ ἀνίησιν ἐπ’ ἤματι, τρὶς δ’ ἀναρυβδεῖ, δεινόν· μὴ σύ γε κεῖθι τύχοις, ὅτε ῥυβδήσειεν· οὐ γάρ κεν ῥύσαιτό σ’ ὑπὲκ κακοῦ οὐδ’ ἐνοσίχθων

「もう一方の断崖は、オデュッセウスよ、より低いことに気づくであろう。二つは互いに近く、そなたは矢を射て向こうへ届かせることさえできる。その上には葉の豊かな大きなイチジクの木があるが、その下で神々しいカリュブディスが黒い水を飲み込む。日に三度それを吐き出し、三度恐ろしく飲み込む。彼女が飲み込むとき、そなたがそこにいることのないように。大地を揺るがす者でさえ、そなたを破滅から救うことはできないのだから」 — ホメロス『オデュッセイア』12.101–107、A・T・マレー 英訳

キルケーは、カリュブディスからではなく、場所から話を始める。τὸν δ’ ἕτερον σκόπελον χθαμαλώτερον ὄψει、もう一方の断崖は、…より低いことに気づくであろう。二つの断崖はπλησίον ἀλλήλων、互いに近く立っており、人が一方から他方へ矢を射られるほど近い。次に一本の木が来る。τῷ δ’ ἐν ἐρινεός ἐστι μέγας, φύλλοισι τεθηλώς、低い断崖の上には葉の豊かな大きなイチジクの木がある。ホメロスがこの木に用いる語はἐρινεόςである。マレーはこれをイチジクの木と訳し、アポロドロスで同じ語を訳すフレイザーは野生のイチジクの木と書く。

断崖と木のあとで、ようやくカリュブディスが来る。τῷ δ’ ὑπὸ δῖα Χάρυβδις ἀναῤῥυβδεῖ μέλαν ὕδωρ、その下で神々しいカリュブディスが黒い水を飲み込む。キルケーは彼女の居場所を木によって示す。彼女はὑπὸ、その下にいる。ホメロスは彼女をδῖαと呼び、マレーはこれを神々しいと訳す。彼女が何者であるかについて、この一節が語るのはこの一語だけである。第一二歌は彼女の両親の名を挙げない。身体も与えない。これらの行で彼女には顔も口も手足もない。キルケーが描くのは水であり、水のすることである。

水には拍子がある。τρὶς μὲν γάρ τ’ ἀνίησιν ἐπ’ ἤματι, τρὶς δ’ ἀναρυβδεῖ、日に三度、彼女は水を吐き上げ、三度それを飲み込む。この節は一語で終わる。δεινόν、恐ろしくである。そして警告が来る。μὴ σύ γε κεῖθι τύχοις, ὅτε ῥυβδήσειεν、彼女が飲み込むとき、そなたがそこにいることのないように。飲み込むという動詞は、三行のうちに三度、ἀναῤῥυβδεῖ、ἀναρυβδεῖ、ῥυβδήσειενとして現れる。同じ文字ρυβδが、動詞にも彼女の名Χάρυβδιςにも含まれている。ここで引用した校訂本はこの形で動詞を印刷しており、ほかの校訂本ではυの代わりにοιと綴る。この項目は、この響きの照応を記すだけである。名がこの動詞から来るとは主張しない。

最後の節は、警告がなぜ重要かを語る。οὐ γάρ κεν ῥύσαιτό σ’ ὑπὲκ κακοῦ οὐδ’ ἐνοσίχθων、大地を揺るがす者でさえ、そなたを破滅から救うことはできない。大地を揺るがす者とはポセイドンである。彼でさえ、人をカリュブディスから引き出すことはできない。キルケーはそこで助言を与える(12.108–110)。オデュッセウスはスキュラの断崖の近くに留まり、船を急いで通り過ぎさせねばならない。なぜなら六人の仲間を船の上で悼むほうが、全員を一度に悼むよりはるかによいからである。つまり二つの断崖のあいだの選択は、六人の男と船全体とのあいだの選択である。

大火にかかった大釜のように

この歌の後半で船は海峡に着き、オデュッセウス自身が、自分と部下たちがそこで見たものを語る。

ἡμεῖς μὲν στεινωπὸν ἀνεπλέομεν γοόωντες· ἔνθεν γὰρ Σκύλλη, ἑτέρωθι δὲ δῖα Χάρυβδις δεινὸν ἀνεῤῥύβδησε θαλάσσης ἁλμυρὸν ὕδωρ. ἦ τοι ὅτ’ ἐξεμέσειε, λέβης ὣς ἐν πυρὶ πολλῷ πᾶσ’ ἀναμορμύρεσκε κυκωμένη· ὑψόσε δ’ ἄχνη ἄκροισι σκοπέλοισιν ἐπ’ ἀμφοτέροισιν ἔπιπτεν. ἀλλ’ ὅτ’ ἀναβρόξειε θαλάσσης ἁλμυρὸν ὕδωρ, πᾶσ’ ἔντοσθε φάνεσκε κυκωμένη, ἀμφὶ δὲ πέτρη δεινὸν βεβρύχει, ὑπένερθε δὲ γαῖα φάνεσκε ψάμμῳ κυανέη· τοὺς δὲ χλωρὸν δέος ᾕρει

「われらは嘆きながら狭い海峡を進んだ。一方にはスキュラがあり、他方では神々しいカリュブディスが、海の塩辛い水を恐ろしく飲み込んでいた。まことに、彼女がそれを吐き出すときには、大火にかかった大釜のように、すっかり混乱してたぎり泡立ち、高く頭上から飛沫が両方の断崖の頂に降りかかった。だが海の塩辛い水を飲み込むたびに、内側がすっかり混乱しているのが見え、周囲では岩が恐ろしく轟き、足もとでは大地が砂で黒く見えた。そして青ざめた恐れがわが部下たちをとらえた」 — ホメロス『オデュッセイア』12.234–243、A・T・マレー 英訳

ἡμεῖς μὲν στεινωπὸν ἀνεπλέομεν γοόωντες、われらは嘆きながら狭い海峡を進んだ。ἔνθεν γὰρ Σκύλλη, ἑτέρωθι δὲ δῖα Χάρυβδις、一方にスキュラがあり、他方にカリュブディスがある。オデュッセウスは、キルケーが用いたのと同じ二語、δῖα Χάρυβδιςで彼女を名指す。それからオデュッセウスは、キルケーが述べた拍子の両半分を、続けて示す。

まず、彼女が水を吐き上げるときに起こることを語る。ἦ τοι ὅτ’ ἐξεμέσειε、彼女がそれを吐き出すときには。マレーはここでこの動詞を吐き出すと訳し、歌の終わりにこの動詞が戻ってくるときには吐き戻すと訳す。次に比喩が来る。λέβης ὣς ἐν πυρὶ πολλῷ、大火にかかった大釜のように。πᾶσ’ ἀναμορμύρεσκε κυκωμένη、すっかり混乱してたぎり泡立った。飛沫、ἄχνηは、ἄκροισι σκοπέλοισιν ἐπ’ ἀμφοτέροισιν、両方の断崖の頂に降りかかるほど高く上がる。つまりカリュブディスの水は、スキュラの断崖の頂にも届く。

次に、彼女が水を飲み込むときに起こることを語る。ἀλλ’ ὅτ’ ἀναβρόξειε θαλάσσης ἁλμυρὸν ὕδωρ、だが海の塩辛い水を飲み込むたびに。πᾶσ’ ἔντοσθε φάνεσκε κυκωμένη、内側がすっかり混乱しているのが見え。ἀμφὶ δὲ πέτρη δεινὸν βεβρύχει、周囲では岩が恐ろしく轟き。ホメロスでは、轟きは彼女を囲む岩のものである。ὑπένερθε δὲ γαῖα φάνεσκε ψάμμῳ κυανέη、足もとでは大地が砂で黒く見えた。水が引くと、海の底が現れる。キルケーは黒い水、μέλαν ὕδωρについて語ったが、ここではその水の下の地面もまた黒い。

τοὺς δὲ χλωρὸν δέος ᾕρει、青ざめた恐れがわが部下たちをとらえた。続く行は、その恐れが何をもたらしたかを語る。そこでわれらは彼女を見て、破滅を恐れたとオデュッセウスは言い、部下たちがカリュブディスを見ているあいだに、スキュラが船から六人をさらった(12.244–246)。キルケーの選択は、彼女が示したとおりに実現した。船はカリュブディスを通り過ぎ、スキュラが六人を奪った。

イチジクの木

カリュブディスは歌の終わりに戻ってくる。今度はオデュッセウスが一人で彼女に出会う。海上で、西風が彼の船の前支索を断ち切り、ゼウスが船に雷を投げつける。仲間たちは海へ落ちる。オデュッセウスは、波が側板を竜骨から引き剥がしマストを折るまで、船に留まる。牛革の後支索で竜骨とマストを一つに縛り、その上に座る。そこへ南風が来て、彼を来た道のまま、カリュブディスのもとへ運び戻す。

παννύχιος φερόμην, ἅμα δ’ ἠελίῳ ἀνιόντι ἦλθον ἐπὶ Σκύλλης σκόπελον δεινήν τε Χάρυβδιν. ἡ μὲν ἀνεῤῥύβδησε θαλάσσης ἁλμυρὸν ὕδωρ· αὐτὰρ ἐγὼ ποτὶ μακρὸν ἐρινεὸν ὑψόσ’ ἀερθείς, τῷ προσφὺς ἐχόμην ὡς νυκτερίς· οὐδέ πῃ εἶχον οὔτε στηρίξαι ποσὶν ἔμπεδον οὔτ’ ἐπιβῆναι· ῥίζαι γὰρ ἑκὰς εἶχον, ἀπήωροι δ’ ἔσαν ὄζοι μακροί τε μεγάλοι τε, κατεσκίαον δὲ Χάρυβδιν. νωλεμέως δ’ ἐχόμην, ὄφρ’ ἐξεμέσειεν ὀπίσσω ἱστὸν καὶ τρόπιν αὖτις· ἐελδομένῳ δέ μοι ἦλθον, ὄψ’· ἦμος δ’ ἐπὶ δόρπον ἀνὴρ ἀγορῆθεν ἀνέστη κρίνων νείκεα πολλὰ δικαζομένων αἰζηῶν, τῆμος δὴ τά γε δοῦρα Χαρύβδιος ἐξεφαάνθη. ἧκα δ’ ἐγὼ καθύπερθε πόδας καὶ χεῖρε φέρεσθαι, μέσσῳ δ’ ἐνδούπησα παρὲξ περιμήκεα δοῦρα, ἑζόμενος δ’ ἐπὶ τοῖσι διήρεσα χερσὶν ἐμῇσι

「わたしは一晩じゅう運ばれ、日が昇るころ、スキュラの断崖と恐ろしいカリュブディスのもとに来た。彼女は海の塩辛い水を飲み込んでいたが、わたしは高いイチジクの木へ跳び上がり、それにつかまって、コウモリのようにしがみついた。しかしどうしても足をしっかり据えることも、木に登ることもできなかった。その根ははるか下に広がり、枝は手の届かぬ上に、長く大きく垂れて、カリュブディスに影を落としていたからである。わたしは彼女がマストと竜骨を再び吐き戻すまで、そこにじっとしがみついていた。待ちわびたわたしのもとへ、それらはついに来た。人が集会から夕食のために立ち上がる刻、裁きを求める若者たちの多くの争いを裁く者が立つその刻に、あの梁がカリュブディスの中から現れた。わたしは上から手足を放し、長い梁のかなたの水の中へ飛び込み、その上に座って、両手で漕ぎ進んだ」 — ホメロス『オデュッセイア』12.429–444、A・T・マレー 英訳

παννύχιος φερόμην、わたしは一晩じゅう運ばれた。日の出に彼はスキュラの断崖とカリュブディスのもとに来るが、今度はホメロスは彼女をδεινήν、恐ろしいと呼ぶ。ἡ μὲν ἀνεῤῥύβδησε θαλάσσης ἁλμυρὸν ὕδωρ、彼女は海を飲み込んでおり、マストと竜骨もそれとともに沈む。オデュッセウスは沈まない。αὐτὰρ ἐγὼ ποτὶ μακρὸν ἐρινεὸν ὑψόσ’ ἀερθείς、彼は高いイチジクの木へ跳び上がる。それはキルケーがその場所の目印として挙げた木、カリュブディスの上の、低い断崖のイチジクの木である。

τῷ προσφὺς ἐχόμην ὡς νυκτερίς、彼はそれにコウモリのようにしがみついた。木の上に立つことも、木に登ることもできない。ῥίζαι γὰρ ἑκὰς εἶχον、根は彼のはるか下にある。ἀπήωροι δ’ ἔσαν ὄζοι、枝は彼の上の手の届かぬところに垂れ、κατεσκίαον δὲ Χάρυβδιν、それはカリュブディスに影を落としていた。こうして彼は、足の下に何もないまま、カリュブディスの上で木にぶら下がる。

それから彼は待つ。νωλεμέως δ’ ἐχόμην、わたしはじっとしがみついていた、ὄφρ’ ἐξεμέσειεν ὀπίσσω ἱστὸν καὶ τρόπιν αὖτις、彼女がマストと竜骨を再び吐き戻すまで。動詞ἐξεμέσειενは、海峡で彼女が水を吐き出したときにオデュッセウスが用いた動詞である。カリュブディスは、取ったものを自分のものにしない。吸い込んだものを、また吐き上げる。

ホメロスは、陸の暮らしからの一場面で時刻を示す。ἦμος δ’ ἐπὶ δόρπον ἀνὴρ ἀγορῆθεν ἀνέστη、人が集会から夕食のために立ち上がる刻、その人はκρίνων νείκεα πολλὰ、裁きを求める若者たちの多くの争いを裁く者である。τῆμος δὴ τά γε δοῦρα Χαρύβδιος ἐξεφαάνθη、その刻にあの梁がカリュブディスの中から現れた。オデュッセウスは日の出に木に着き、材木は夕食の刻に戻ってきた。彼は朝から夕方まで、彼女の上にぶら下がっていた。

それから彼は手を放す。ἧκα δ’ ἐγὼ καθύπερθε πόδας καὶ χεῖρε φέρεσθαι、彼は手足を放し、περιμήκεα δοῦρα、長い材木のかたわらの水に落ちた。ἑζόμενος δ’ ἐπὶ τοῖσι διήρεσα χερσὶν ἐμῇσι、その上に座って、両手で漕ぎ進んだ。キルケーは、ポセイドンでさえ、人をカリュブディスから救えないと言った。ここでオデュッセウスを救う神はいない。イチジクの木が、彼女が材木を返すまで、彼を彼女の上に支えている。

このあと、とオデュッセウスは言う、神々と人間の父は、スキュラに再び彼を見つけさせなかった(12.445–446)。九日のあいだ彼は海を運ばれ、十日目の夜に神々が彼をオギュギアへ連れて行った。そこにはカリュプソが住んでいる(12.447–449)。

アルゴナウティカにて

カリュブディスは、ロドスのアポロニオスの『アルゴナウティカ』第四歌で、アルゴ船の英雄たちの行く手にも立ちはだかる。船が彼女のもとへ来る前に、ヘラはテティスに、英雄たちを通り抜けさせてくれるよう頼む。ヘラは、自分が恐れるのは岩と波だけであり、テティスは姉妹たちの助けを得てそれらを挫くことができると言う。そしてヘラはカリュブディスの名を挙げる。

μηδὲ σύγ’ ἠὲ Χάρυβδιν ἀμηχανέοντας ἐάσῃς ἐσβαλέειν, μὴ πάντας ἀναβρόξασα φέρῃσιν

「彼らが途方に暮れたままカリュブディスに落ち込むことのないようにせよ。彼女が彼ら全員を一飲みに飲み込まぬように」 — ロドスのアポロニオス『アルゴナウティカ』4.825–826、R・C・シートン 英訳

ヘラの恐れは、『オデュッセイア』でキルケーの助言の背後にあったものと同じである。カリュブディスは全員を一度に奪うだろう。μὴ πάντας、πάνταςという語は全員を意味し、キルケーの助言は、六人を失うほうが全員をともに失うよりよいというものだった。ヘラが飲み込むことを言う動詞はἀναβρόξασαで、それは海峡でカリュブディスが塩辛い水を飲み込んだときにオデュッセウスが用いた動詞、ἀναβρόξειεである。シートンはこれを一飲みに飲み込むと訳す。同じ文のなかで、ヘラはスキュラとその巣穴へ話を移す。

アルゴ船の英雄たちが海の合流点に来ると、アポロニオスは、ホメロスがしたように、二つの危険を並べて置く。

τῇ μὲν γὰρ Σκύλλης λισσὴ προυφαίνετο πέτρη· τῇ δ’ ἄμοτον βοάασκεν ἀναβλύζουσα Χάρυβδις

「一方にはスキュラの滑らかな岩が現れ、他方ではカリュブディスが絶え間なく噴き上げ、轟いていた」 — ロドスのアポロニオス『アルゴナウティカ』4.922–923、R・C・シートン 英訳

順序はホメロスの順序である。スキュラは一方、τῇ μὲν、カリュブディスは他方、τῇ δ’である。だがアポロニオスは音を変える。ホメロスでは、彼女を囲む岩が轟いた、πέτρη δεινὸν βεβρύχει。『アルゴナウティカ』では、カリュブディス自身が轟く。βοάασκεν、轟いたである。ホメロスは彼女に、日に三度という尺度も与えた。アポロニオスは何も与えない。ἄμοτον、彼女は絶え間なく轟く。ἀναβλύζουσα、噴き上げという語が示すのは、上がる水だけである。アポロニオスは同じ場所に第三の危険、轟く波の下で鳴り響くさまよう岩を加える。

三人の作者を通じて、カリュブディスは身体を得ない。ホメロス、アポロニオス、アポロドロスは、合わせて、彼女にイチジクの木の下の場所と、下がっては上がる水の拍子と、轟きを与える。顔も口も家族も与えない。三者すべてにおいて、彼女は、その一つの場所で海がすることによってのみ知られる。