ゼウスの図像
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ギリシャ · 神

ゼウス

天の雷、そしてオリュンポスの最後の一言。雷霆で統べ、節度で統べることは稀な王。

異邦人の神 · ドドナの神 · ペラスゴイの神

象徴
雷霆、鷲、樫の木、雄牛、イージス

王座をめぐる戦いと籤

クロノスは子どもたちを成長させなかった。アポロドロスによれば、彼は生まれた子を次々と呑み込んでいた。最初にヘスティア、次にデメテルとヘラ、その後にハデス(アポロドロスはプルトンと呼ぶ)とポセイドンである。ゼウスが生まれたとき、レアは石を産着にくるんでクロノスに渡し、生まれたばかりの子であるかのように呑み込ませた。その石が最初に戻ってくるものである。ゼウスが成長すると、彼はオケアノスの娘メティスを助け手とし、彼女はクロノスに薬を飲ませて、まず石を、次に呑み込んだ子どもたちを吐き出させた。彼らとともに、ゼウスはクロノスとティタンたちに戦いを挑んだ。

ἐπειδὴ δὲ Ζεὺς ἐγενήθη τέλειος, λαμβάνει Μῆτιν τὴν Ὠκεανοῦ συνεργόν, ἣ δίδωσι Κρόνῳ καταπιεῖν φάρμακον, ὑφ᾽ οὗ ἐκεῖνος ἀναγκασθεὶς πρῶτον μὲν ἐξεμεῖ τὸν λίθον, ἔπειτα τοὺς παῖδας οὓς κατέπιε· μεθ᾽ ὧν Ζεὺς τὸν πρὸς Κρόνον καὶ Τιτᾶνας ἐξήνεγκε πόλεμον. μαχομένων δὲ αὐτῶν ἐνιαυτοὺς δέκα ἡ Γῆ τῷ Διὶ ἔχρησε τὴν νίκην, τοὺς καταταρταρωθέντας ἂν ἔχῃ συμμάχους· ὁ δὲ τὴν φρουροῦσαν αὐτῶν τὰ δεσμὰ Κάμπην ἀποκτείνας ἔλυσε. καὶ Κύκλωπες τότε Διὶ μὲν διδόασι βροντὴν καὶ ἀστραπὴν καὶ κεραυνόν, Πλούτωνι δὲ κυνέην, Ποσειδῶνι δὲ τρίαιναν· οἱ δὲ τούτοις ὁπλισθέντες κρατοῦσι Τιτάνων, καὶ καθείρξαντες αὐτοὺς ἐν τῷ Ταρτάρῳ τοὺς ἑκατόγχειρας κατέστησαν φύλακας. αὐτοὶ δὲ διακληροῦνται περὶ τῆς ἀρχῆς, καὶ λαγχάνει Ζεὺς μὲν τὴν ἐν οὐρανῷ δυναστείαν, Ποσειδῶν δὲ τὴν ἐν θαλάσσῃ, Πλούτων δὲ τὴν ἐν Ἅιδου

「さて、ゼウスが成人すると、彼はオケアノスの娘メティスを助け手として迎えた。彼女はクロノスに薬を飲ませ、それによって彼はまず石を、次に呑み込んだ子どもたちを吐き出さざるをえなくなり、その助けを得てゼウスはクロノスとティタンたちに戦いを挑んだ。彼らは十年間戦い、大地はゼウスに、タルタロスに投げ落とされた者たちを味方にすれば勝利すると予言した。そこで彼は彼らの牢番カンペを殺し、その縛めを解いた。そしてキュクロプスたちはこのときゼウスに雷鳴と稲妻と雷霆を与え、プルトンには兜を、ポセイドンには三叉の矛を授けた。これらの武器で武装した神々はティタンたちを打ち負かし、タルタロスに閉じ込め、百手の巨人たちをその番人に任じた。そして彼ら自身は支配権をめぐって籤を引き、ゼウスには天の支配権が、ポセイドンには海の支配権が、プルトンにはハデスの支配権が割り当てられた。」 — アポロドロス『ビブリオテーケー』一・二・一、J・G・フレイザー英訳

戦いは十年続き、勝利は地の底からの助けによってもたらされた。ガイアは、フレイザーの英語で「Earth」(「大地」)であり、タルタロスに投げ落とされた者たちを味方にすればゼウスが勝つと予言した。そこでゼウスは彼らの牢番カンペを殺し、縛めを解いた。次にキュクロプスたちが三兄弟に武器を与えた。ゼウスには雷鳴と稲妻と雷霆、ハデスには兜、ポセイドンには三叉の矛である。これらの武器で神々はティタンたちを打ち負かし、タルタロスに閉じ込め、百手の巨人たちを見張りとして置いた。

続く世界の分割は征服ではない。兄弟たちは支配権をめぐって籤を引き、その動詞は διακληροῦνται、すなわち籤を引くことである。ゼウスは天の支配権を、ポセイドンは海を、ハデスは下の領域を引き当てた。アポロドロスでは、ゼウスは戦いを率いるが、世界における自分の取り分は、兄弟たちの取り分と同じ条件で、籤によって手に入れる。

雷鳴、稲妻、そして雷霆

武器はこの戦いから生まれる。アポロドロスでは、キュクロプスたちがゼウスに βροντὴν καὶ ἀστραπὴν καὶ κεραυνόν、すなわち雷鳴と稲妻と雷霆を与え、雷霆は贈り物である。ヘシオドスの『神統記』には、キュクロプスたちが「ゼウスに雷鳴を与え、雷霆を造った」とする一行があるが、この項目で用いるギリシア語本文は、その行を疑わしいものとして括弧に入れて印刷している。

ヘシオドスは、この三つの武器がテュポン(彼はテュポエウスと呼ぶ)との戦いで使われる様子を示す。それらはアポロドロスと同じ順序で現れる。βροντήν τε στεροπήν τε καὶ αἰθαλόεντα κεραυνόν、すなわち雷鳴と稲妻と燃えさかる雷霆である。

Ζεὺς δ᾽ ἐπεὶ οὖν κόρθυνεν ἑὸν μένος, εἵλετο δ᾽ ὅπλα, βροντήν τε στεροπήν τε καὶ αἰθαλόεντα κεραυνόν, πλῆξεν ἀπ᾽ Οὐλύμποιο ἐπάλμενος· ἀμφὶ δὲ πάσας ἔπρεσε θεσπεσίας κεφαλὰς δεινοῖο πελώρου. αὐτὰρ ἐπεὶ δή μιν δάμασεν πληγῇσιν ἱμάσσας, ἤριπε γυιωθείς, στενάχιζε δὲ γαῖα πελώρη

「さてゼウスが力を奮い起こし、武器を手に取ると、雷鳴と稲妻と燃えさかる雷霆で、オリュンポスから跳び降りて彼を打ち、怪物の驚くべき頭をことごとく焼いた。だがゼウスが彼を打ち負かし、打擲を加えると、テュポエウスは手足を砕かれて投げ落とされ、広大な大地は呻いた。」 — ヘシオドス『神統記』八五三〜八五八、H・G・エヴリン゠ホワイト英訳

この六行は動きと火だけでできている。ゼウスは力を奮い起こし、武器を取り、オリュンポスから跳び降りて打ち、怪物の頭をひとつ残らず焼く。それから打ち負かしたテュポエウスを打ちすえ、彼は手足を砕かれて倒れ、広大な大地がその下で呻く。これらの行で、ゼウスに味方はおらず、何も語らない。雷霆が仕事をする。

それから二十行ほど後、八八一〜八八六行で、ヘシオドスは戦いから王座へと目を転じる。神々は「遠くを見はるかすオリュンポスのゼウス」に、「大地の促しによって」自分たちを治め支配するよう迫り、ゼウスは神々のあいだに栄誉を分け与える。同じ行で、ヘシオドスは彼を「神々の王ゼウス」と呼ぶ。ここではゼウス自身が取り分を配るのであり、アポロドロスでは兄弟たちが自分の取り分を籤で引く。

正義、嘆願者、そして異邦人

『仕事と日』の冒頭の行で、ヘシオドスはゼウスに何かを求める前にゼウスを描写し、まず置くのは正義ではなく容易さである。力を入れずに持ち上げ、引き下ろす力である。正義の要求は二番目に来て、その同じ力に向けられる。

ῥέα μὲν γὰρ βριάει, ῥέα δὲ βριάοντα χαλέπτει, ῥεῖα δ᾽ ἀρίζηλον μινύθει καὶ ἄδηλον ἀέξει, ῥεῖα δέ τ᾽ ἰθύνει σκολιὸν καὶ ἀγήνορα κάρφει Ζεὺς ὑψιβρεμέτης, ὃς ὑπέρτατα δώματα ναίει. κλῦθι ἰδὼν ἀίων τε, δίκῃ δ᾽ ἴθυνε θέμιστας

「たやすく彼は強きものとなし、たやすく強き者を低きに落とす。たやすく高慢なる者を貶め、無名の者を引き上げ、たやすく曲がれるものを直し、驕れる者を枯らす——高きに雷鳴し、いと高き処に住まうゼウスよ。目もて耳もて心を向け、義にかなう真直ぐな裁きを下したまえ。」 — ヘシオドス『仕事と日』五〜一〇、H・G・エヴリン゠ホワイト英訳

彼の力についての四つの節はどれも同じ語、ῥέα あるいは ῥεῖα、すなわち「たやすく」で始まり、どれも誰かを上げるか下げるかする。強者は低められ、無名の者は引き上げられ、曲がれるものは直される。最後の行になってはじめて、ヘシオドスはゼウスに何ができるかから、何をすべきかへと向きを変える。願いの動詞 ἴθυνε は、エヴリン゠ホワイトが「make judgements straight」(「真直ぐな裁きを下したまえ」)と訳すもので、彼がいま曲がれるものを直すために使った動詞 ἰθύνει と同じである。ヘシオドスは、神がすでに曲がれるものにしていることを、裁きに対して、δίκῃ すなわち正義をもって行うよう求めている。

その正義のもとにいる人々の何人かは、『オデュッセイア』に名が挙がる。ポリュペモスに語りかけるオデュッセウスは、自分と仲間を嘆願者と呼び、彼らの背後に立つ神の名を挙げる。

ἀλλ’ αἰδεῖο, φέριστε, θεούς· ἱκέται δέ τοί εἰμεν. Ζεὺς δ’ ἐπιτιμήτωρ ἱκετάων τε ξείνων τε, ξείνιος, ὃς ξείνοισιν ἅμ’ αἰδοίοισιν ὀπηδεῖ

「いや、力強き者よ、神々を畏れよ。われらはあなたの嘆願者である。ゼウスは嘆願者と異邦人の復讐者、異邦人の神ゼウスであり、敬うべき異邦人にいつも付き添う。」 — ホメロス『オデュッセイア』九・二六九〜二七一、A・T・マレー英訳

行の中ほどの添え名は ξείνιος であり、マレーはこれを「the strangers’ god」(「異邦人の神」)と訳す。この行はゼウスに、異邦人に対する二つの務めを与える。ゼウスは彼らに加えられた不正に報復し、また彼らに付き添う。彼は「ever attends upon reverend strangers」、すなわち「敬うべき異邦人にいつも付き添う」。

『イリアス』は、誓いを破る者たちも彼に与えるが、それは語り手の予期としてであり、地の文としてではない。休戦が破られたとき、アガメムノンは、「高き座に就き、天に住まうクロノスの子ゼウスは、この欺きに怒り、自ら彼ら全員の上にその暗いイージスを振るうであろう」と言う。アガメムノンがゼウスに彼らの上で振るうと予期するのは、雷霆ではなくイージスである。

彼の愛人たち、そしてヘラ

『イリアス』にあるゼウスの愛人の一覧を語るのは、ゼウス自身であり、語りかける相手はヘラである。イデ山で彼はヘラに、いま彼女を求めるほど女神も人間の女も求めたことはないと告げ、それがどれほどのことかを示すために、ほかの女たちの名を挙げる。

οὐ γάρ πώ ποτέ μ’ ὧδε θεᾶς ἔρος οὐδὲ γυναικὸς θυμὸν ἐνὶ στήθεσσι περιπροχυθεὶς ἐδάμασσεν, οὐδ’ ὁπότ’ ἠρασάμην Ἰξιονίης ἀλόχοιο, ἣ τέκε Πειρίθοον θεόφιν μήστωρ’ ἀτάλαντον· οὐδ’ ὅτε περ Δανάης καλλισφύρου Ἀκρισιώνης, ἣ τέκε Περσῆα πάντων ἀριδείκετον ἀνδρῶν· οὐδ’ ὅτε Φοίνικος κούρης τηλεκλειτοῖο, ἣ τέκε μοι Μίνων τε καὶ ἀντίθεον Ῥαδάμανθυν· οὐδ’ ὅτε περ Σεμέλης οὐδ’ Ἀλκμήνης ἐνὶ Θήβῃ, ἥ ῥ’ Ἡρακλῆα κρατερόφρονα γείνατο παῖδα· ἣ δὲ Διώνυσον Σεμέλη τέκε χάρμα βροτοῖσιν· οὐδ’ ὅτε Δήμητρος καλλιπλοκάμοιο ἀνάσσης, οὐδ’ ὁπότε Λητοῦς ἐρικυδέος, οὐδὲ σεῦ αὐτῆς, ὡς σέο νῦν ἔραμαι καί με γλυκὺς ἵμερος αἱρεῖ

「というのも、女神であれ人間の女であれ、これほど欲望がわが身にあふれ、胸のうちの心を圧倒したことは、いまだかつてなかった。いや、イクシオンの妻に恋したときも、神々に並ぶ賢慮の持ち主ペイリトオスを産んだ女にも、足首の美しいダナエ、アクリシオスの娘で、あらゆる戦士にぬきんでたペルセウスを産んだ女にも、名高いポイニクスの娘で、わがためにミノスと神にも等しいラダマンテュスを産んだ女にも、セメレーにも、テーバイのアルクメネ、勇み立つ心の子ヘラクレスを産んだ女にも、そしてセメレーが人間の喜びであるディオニュソスを産んだときにも、髪美しい女王デメテルにも、名高いレトにも、いや、いまあなたを恋うように、あなた自身にすら、甘い欲望がわれを捉えたことはなかった。」 — ホメロス『イリアス』一四・三一五〜三二八、A・T・マレー英訳

ヘラの前に、七人の女が一覧に並ぶ。イクシオンの妻、ダナエ、名高いポイニクスの娘、セメレー、アルクメネ、デメテル、レトである。そのうち五人については、ゼウスは彼女たちが産んだ息子の名を挙げる。ペイリトオス、ペルセウス、ミノスとラダマンテュス、ヘラクレス、ディオニュソスである。この一覧は系譜でもあり、ペルセウスやヘラクレスのような英雄を、神であるディオニュソスの隣に置いている。

これは奇妙な賛辞である。ゼウスは妻への欲望を、ほかの女たちの目録に照らして測り、彼女の名を最後に置く。状況がそれをいっそう奇妙にする。同じ巻のもっと前で、ヘラはヒュプノスにゼウスを眠らせるよう頼み、断るヒュプノスは、彼女が以前に同じ命令を下したときのことを思い出す。ゼウスが眠っているあいだ、彼女は息子ヘラクレスがイリオンから船出したときに彼に悪事をくわだて、深い海の上に残酷な風の突風を起こし、彼をコスへ運び去った。ゼウスは目覚めて、怒った。

アポロドロスは、セメレーについてもっと苛烈な話を語る。ゼウスは彼女を愛し、ヘラに知られずに彼女と寝て、彼女の望むことは何でもしてやると約束していた。ヘラに欺かれたセメレーは、彼がヘラに求婚したときのように自分のもとへ来てほしいと頼んだ。ゼウスは断れなかった。彼は戦車に乗って稲妻と雷鳴とともに彼女の婚礼の間に来て、雷霆を放ち、セメレーは恐怖のあまり息絶えた。ゼウスは六か月の子を火の中から掴み取り、自分の腿に縫い込んだ。『イリアス』の一覧は、セメレーの息子をディオニュソスと名づけている。この話にヘラは部屋には入らない。彼女の役割は一度の欺きであり、あとはゼウス自身の約束と自身の雷が果たす。

ドドナとオリュンピア

ドドナでは、ゼウスは遠くから呼びかけられる神である。『イリアス』で、アキレウスは場所の名でゼウスに祈る。

Ζεῦ ἄνα, Δωδωναῖε, Πελασγικέ, τηλόθι ναίων Δωδώνης μεδέων δυσχειμέρου, ἀμφὶ δὲ Σελλοὶ σοὶ ναίουσ’ ὑποφῆται ἀνιπτόποδες χαμαιεῦναι

「ゼウスよ、王よ、ドドナの神、ペラスゴイの神、遠くに住まい、冬の厳しいドドナを治める方よ——あなたのまわりにはセロイが住まう、あなたの解釈者たち、足を洗わず、地に臥す男たちが。」 — ホメロス『イリアス』一六・二三三〜二三五、A・T・マレー英訳

この祈りがドドナに置く人々は、神の ὑποφῆται、すなわち「あなたの解釈者たち」であるセロイだけであり、足を洗わず、地面に寝る男たちである。『オデュッセイア』は木を補う。そこでは、ドドナへの旅は「神の高く茂る樫の木からゼウスの意志を聞くため」に行われる。二つの詩は合わせて、ドドナにその解釈者たちと樫の木を与え、樫の木はゼウスの意志が聞かれる場所である。

オリュンピアの主張は、王座をめぐる戦いにさかのぼる。パウサニアスはこの土地について二つの話を記録している。ある者は、ゼウスがそこでクロノス本人と王座をめぐって格闘したと言い、これは前に述べたアポロドロスの戦いと並べられた異伝である。別の者は、ゼウス自身がそこで競技を催したと言い、それは「クロノスに対する勝利を記念して」であり、ジョーンズの訳による。ドドナでは彼は遠くに住まうが、オリュンピアでは、パウサニアスが聞いた話によれば、かつて格闘者として、あるいは競技を催す者として、じかにそこにいた。

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