ジャナスターンのラーヴァナの弟
カラは『ラーマーヤナ』の羅刹で、ラーヴァナとシュールパナカーの兄弟であり、ラーマが流浪の日々を送る森の中のジャナスターンを押さえる羅刹たちの主である。この詩では『アランヤカーンダ』のおよそ十二の歌に登場し、そのほとんどが一つの戦いである。名前のほうが本人より先に物語へ入ってくる。『アヨーディヤーカーンダ』で、一人の隠者がラーマに、周りの苦行者たちがなぜ怯えているかを語る。カラという羅刹、ラーヴァナの弟が、ジャナスターンに住んでいた苦行者をすべて追い払ったのだ(二・一一六・一一)。彼は人を食い、ラーマに我慢がならないのだ、と隠者は言う。グリフィスの訳は彼を「ラーヴァナの弟、あまりに大胆な者」と呼び、「そなたを特別な憎しみをもって見ている」と言う。
シュールパナカーが森でラーマに会い、自分が誰の妹かを告げるとき、カラは兄弟の一覧の最後に、ドゥーシャナと対になって現れ、サンスクリットはこの二人を兄弟と呼ぶ(三・一七・二三)。グリフィスは二人に一行を与える。「ドゥーシャナとカラ、勇敢で大胆な」。ラクシュマナに鼻と耳を切り落とされたあと、彼女が駆け込むのはカラのところである。彼女は彼をジャナスターンに見つける。「巨人族の首領たちと、周りに千と並べて」。彼は誰が彼女にこんなことをしたのかと問い、全世界で自分を怒らせようとする者などいない、「千の眼をもつインドラ自身でさえも」と豪語する。彼女はダシャラタの息子であるラーマとラクシュマナ、そして二人と一緒にいる女の名を告げる。カラは三人を殺すために十四人の羅刹を送る。ラーマは十四本の矢で十四人を殺す。
彼女は戻ってきて、彼の足元に倒れる。第二十一歌で彼は、最も勇猛な巨人たちを一緒に送ったのに、なぜまた泣いているのかと尋ね、彼女は彼を戦いへ送り出す嘲りの言葉で答える。彼にはラーマと素手で渡り合うことはできない、と彼女は言う。彼女は彼を「名ばかりの英雄」、「一族の恥!」と呼び、ラーマを殺せないなら立ち去るがよい、と言う。「ジャナスターンを去れ、去れ!」。サンスクリットは同じ歌で彼を彼女の兄と呼ぶ(三・二一・六)。第二十二歌は、彼女の言葉が何を引き起こしたかから始まる。
一万四千
彼はまず彼女に向かって豪語する。ラーマは、とグリフィスの訳で彼は言う、「命の日数もすぐ数え終わる弱い男」で、日没前に野に死んで横たわるだろう。彼女が彼を褒めると、彼は将軍のほうを向く。
तया परुषितः पूर्वं पुनरेव प्रशंसितः। अब्रवीद् दूषणं नाम खरः सेनापतिं तदा॥ ७॥ चतुर्दश सहस्राणि मम चित्तानुवर्तिनाम्। रक्षसां भीमवेगानां समरेष्वनिवर्तिनाम्॥ ८॥ नीलजीमूतवर्णानां लोकहिंसाविहारिणाम्। सर्वोद्योगमुदीर्णानां रक्षसां सौम्य कारय॥ ९॥ उपस्थापय मे क्षिप्रं रथं सौम्य धनूंषि च। शरांश्च चित्रान् खड्गांश्च शक्तीश्च विविधाः शिताः॥ १०॥ अग्रे निर्यातुमिच्छामि पौलस्त्यानां महात्मनाम्। वधार्थं दुर्विनीतस्य रामस्य रणकोविद॥ ११॥ इति तस्य ब्रुवाणस्य सूर्यवर्णं महारथम्। सदश्वैः शबलैर्युक्तमाचचक्षेऽथ दूषणः॥ १२॥ तं मेरुशिखराकारं तप्तकाञ्चनभूषणम्। हेमचक्रमसम्बाधं वैदूर्यमयकूबरम्॥ १३॥ मत्स्यैः पुष्पैर्द्रुमैः शैलैश्चन्द्रसूर्यैश्च काञ्चनैः। माङ्गल्यैः पक्षिसङ्घैश्च ताराभिश्च समावृतम्॥ १४॥ ध्वजनिस्त्रिंशसम्पन्नं किंकिणीवरभूषितम्। सदश्वयुक्तं सोऽमर्षादारुरोह खरस्तदा॥ १५॥ खरस्तु तन्महत्सैन्यं रथचर्मायुधध्वजम्। निर्यातेत्यब्रवीत् प्रेक्ष्य दूषणः सर्वराक्षसान्॥ १६॥ ततस्तद् राक्षसं सैन्यं घोरचर्मायुधध्वजम्। निर्जगाम जनस्थानान्महानादं महाजवम्॥ १७॥ मुद्गरैः पट्टिशैः शूलैः सुतीक्ष्णैश्च परश्वधैः। खड्गैश्चक्रैश्च हस्तस्थैर्भ्राजमानैः सतोमरैः॥ १८॥ शक्तिभिः परिघैर्घोरैरतिमात्रैश्च कार्मुकैः। गदासिमुसलैर्वज्रैर्गृहीतैर्भीमदर्शनैः॥ १९॥ राक्षसानां सुघोराणां सहस्राणि चतुर्दश। निर्यातानि जनस्थानात् खरचित्तानुवर्तिनाम्॥ २०॥ तांस्तु निर्धावतो दृष्ट्वा राक्षसान् भीमदर्शनान्। खरस्याथ रथः किंचिज्जगाम तदनन्तरम्॥ २१॥ ततस्ताञ्छबलानश्वांस्तप्तकाञ्चनभूषितान्। खरस्य मतमाज्ञाय सारथिः पर्यचोदयत्॥ २२॥ संचोदितो रथः शीघ्रं खरस्य रिपुघातिनः। शब्देनापूरयामास दिशः सप्रदिशस्तथा॥ २३॥ प्रवृद्धमन्युस्तु खरः खरस्वरो रिपोर्वधार्थं त्वरितो यथान्तकः। अचूचुदत् सारथिमुन्नदन् पुन- र्महाबलो मेघ इवाश्मवर्षवान्
「初めは嘲りと刺す言葉に怒りを煽られ、今は優しい世辞に宥められて、魔物カラは、軍勢を率いるドゥーシャナに語りかけて言った。『友よ、巨人の軍勢から、まるまる一万四千を呼び集めよ。最良の者ばかりを、わが意志の奴隷で、恐るべき力をもち、戦いで決して背を向けぬ者たちを。殺し、傷つけることを喜ぶ悪鬼どもで、秋の雲のように黒い。友よ、すぐに用意せよ、わが戦車と、わが引く弓を。わが剣、輝く矢、長く鋭いさまざまな槍を。プラスティヤの末裔であるこれら英雄たちを戦いへ率いてゆく。そして、戦の技で名高き者よ、悪しきわが敵ラーマを殺すのだ。』彼がそう言い、言葉がまだ終わらぬうちに、太陽のように輝く彼の戦車が、ドゥーシャナの計らいで、轅をつけられ、報されて、まだら模様の駿馬とともにそこに用意されていた。メール山から裂けた峰のように高く、金の飾りで燃え立っていた。轅は天藍石、その上を転がる輝く車輪は金でできていた。金と月長石で飾られ、板には魚、花、樹、岩が刻まれ、吉祥の鳥が浮き彫りにされ、星が高価な意匠で輝いた。閃く剣の上に彼の旗が垂れ、甘い鈴がいつも鳴りながら揺れていた。その強大な軍勢は剣と盾と櫂をもち、戦場への用意ができていた。カラが見て、ドゥーシャナが叫んだ。『戦いへ、巨人どもよ、進め。』すると旗が翻り、盾と剣がきらめいて、軍勢は主君に従った。ジャナスターンから彼らは、逸る足取りで、喧噪と叫びとともに躍り出た。近接戦のための棍棒、鉤鎌、槍、戦斧、遠くまで閃く鋼の輪と棒、大弓と剣と偃月刀、刺す投げ槍、打つ雷杖、人を殺す太い棍、槍と矛を携えて。こうしてジャナスターンから、カラの意志に従い、怪物どもは進んだ。彼はその恐ろしい行進を見た。軍勢から遠からぬ後ろに、彼は戦車を駆った。主君の意志を察した御者は、急ぐため、金で飾られた馬を一頭ずつ駆り立てた。すると戦士の馬は躍り出し、天の遠い隅々と、その間に横たわる世界が、騒がしいどよめきに鳴り響いた。胸の内で勝ち誇る彼の誇りはますます高まり、死のように恐ろしく、敵を殺そうと突き進んだ。『もっと速く』と、彼らが駆けるあいだ、雷のような声で叫んだ。頭上から石の洪水を降らせる雲のように大きな声で。」 — ヴァールミーキ『ラーマーヤナ』三・二二・七〜二四、グリフィス 英訳
最初の詩節は出来事の順序を与える、तया परुषितः पूर्वं पुनरेव प्रशंसितः。まず彼女に手厳しく扱われ、それからまた褒められた、という意味である。グリフィスはこれを「嘲りと刺す言葉」、「優しい世辞」と訳す。カラはドゥーシャナに話しかける。詩節は彼をसेनापतिं、つまり彼の軍の総指揮官と呼び、चतुर्दश सहस्राणि、一万四千を求める。ラーマが小屋のそばで殺した十四人は一万四千になり、詩はその数字を手放さない。軍勢が進むときにもそれは再び現れ、राक्षसानां सुघोराणां सहस्राणि चतुर्दश、軍勢が死に絶えたときにまた現れる。彼らは彼の意志に従い、戦いで決して退かず、世界を傷つけることを楽しみとし、नीलजीमूतवर्णानां、暗い雨雲の色をしている。グリフィスはその雲を秋の雲にする。カラは戦車、弓、矢、剣、槍を求め、なぜそれらが要るのかを述べる。अग्रे निर्यातुमिच्छामि पौलस्त्यानां महात्मनाम्。気高いプラスティヤの子孫たちの先頭に立って出陣し、礼を知らぬラーマを殺したい、という意味である。
カラがまだ話しているうちに、ドゥーシャナは戦車を持ってこさせ、詩はそれに四つの詩節を費やす。それはसूर्यवर्णं महारथम्、太陽の色をした大きな戦車で、まだら模様の見事な馬に引かれている。形はメール山の峰のようで、車輪は金、轅はヴァイドゥーリヤ石でできており、グリフィスはこれを天藍石と呼ぶ。魚、花、樹、岩がそれを覆い、金の月と太陽、吉祥の鳥の群れ、星もあって、それはध्वजनिस्त्रिंशसम्पन्नं किंकिणीवरभूषितम्、旗と剣を備え、美しい鈴を垂らしている。カラは怒りに任せてそれに乗る。それから軍勢は大きな音と激しい速さでジャナスターンから進み出る。槌と斧、輪と槍、鉄の棒、弓と棍棒を携え、次の詩節がもう一度数える。一万四千、と。
その次の詩節が彼の豪語を覆す。खरस्याथ रथः किंचिज्जगाम तदनन्तरम्。それからカラの戦車は彼らの後ろを少し進んだ、という意味である。先頭に立って出ると言った羅刹は、最後尾に立って出てゆく。グリフィスもそれを残している。「軍勢から遠からぬ後ろに、彼は戦車を駆った」。御者は金で飾られた馬を駆り立て、戦車の轟きは天の四方を満たす。
この一節の最後の詩節は、カラの名を二度与える。प्रवृद्धमन्युस्तु खरः खरस्वरो。カラ、怒りの募った、荒々しい声の者、という意味である。サンスクリットの形容詞としてkharaは荒々しい、あるいは鋭いを意味し、詩人は名前と形容詞を並べて置く。彼はरिपोर्वधार्थं、敵を殺すために急ぐ。敵は一人である。彼はयथान्तकः、終わらせる者アンタカ、つまり死のように急ぐ。彼は御者にもっと速くと怒鳴る。石を降らせる雲のように。グリフィスは雲を残し、死も残して、「死のように恐ろしく突き進んだ」と訳すが、一人の敵を「敵ども」にし、荒々しい声を「雷のような声」にしてしまう。
徒歩の一人
次の歌は凶兆に満ち、その中にカラの馬がつまずくこともある。ラーマはただ一人で軍勢を迎える。総指揮官が最初に死ぬ。グリフィスの第二十六歌では、ドゥーシャナが五千の羅刹をラーマにけしかけ、彼らが倒れると自ら出てくる。ラーマは彼の弓を断ち、馬と御者を殺し、ドゥーシャナが金を張った棍棒をもって徒歩で襲いかかると、二本の矢でその両腕を切り落とす(三・二六・一三〜一五)。次に三人の将がラーマに向かって死に、そして軍勢の残りが続く。
चतुर्दशसहस्राणि रक्षसां भीमकर्मणाम्। हतान्येकेन रामेण मानुषेण पदातिना
「こうして二かける七千の悪鬼、不敬の心と血塗れの手をもつ一団は、ラグの子に打ち倒された。一人の男、徒歩で、しかもただ一人に。」 — ヴァールミーキ『ラーマーヤナ』三・二六・三五、グリフィス 英訳
この詩節は数であり、カラがそうではないものを表す三つの語で終わる。चतुर्दशसहस्राणि、またもや一万四千、रक्षसां भीमकर्मणाम्、恐ろしい行いの羅刹たち、हतान्येकेन रामेण、ラーマ、ただ一人によって殺された、मानुषेण पदातिना、人間によって、徒歩の者によって。カラは一万四千を連れて出てきた。彼は羅刹であり、詩が四つの詩節を費やして描いた大戦車に乗ってきた。グリフィスは三つの語をすべて残している。
次の詩節は誰が残ったかを数え、その中にラーマを数える。तस्य सैन्यस्य सर्वस्य खरः शेषो महारथः。その全軍のうち、残ったのは大戦車の戦士カラ、羅刹トリシラス、そして敵を滅ぼす者ラーマであった、という意味である。グリフィスはこれに従う。「大首領カラは、戦いを生き延びた」。ほかの羅刹はみな、戦いの最前に死んで横たわり、लक्ष्मणस्याग्रजेन、ラクシュマナの兄に殺された。महारथという語は二つの働きをする。行進のときにはそれは大戦車そのものであり、ここではそこから戦う男である。カラは、より強い者に殺された恐るべき力の軍勢を見て、大戦車でラーマに襲いかかる。समाससादेन्द्र इवोद्यताशनिः、雷を振りかざすインドラのように、である。グリフィスは「腕をむき出して雷霆を投じようとするインドラのように」と訳す。グリフィスの第十九歌で、カラはインドラさえ自分を怒らせようとはしないと豪語した。今や詩は、彼にインドラの武器を比喩として与える。
ラーマのところへ着く前に、トリシラスが戦車を止め、先に行かせてくれと願う。グリフィスの第二十七歌で、彼は剣にかけてラーマを殺すか死ぬかだと誓い、カラに遠くから戦いを見ているよう告げる。カラは彼を行かせる。ラーマは彼の馬と御者と旗を射落とし、それから三本の矢でその三つの首を射落とす(三・二七・一七〜一八)。まだ生きている数少ない羅刹は「震える鹿のように」カラのもとへ走り、彼は彼らを立て直して、もう一度ラーマに襲いかかる。
棍棒とサーラ樹
カラがドゥーシャナとトリシラスの死を見ると、グリフィスの第二十八歌は言う。「恐れが巨人の心に来た」。それから彼はよく戦う。彼は熟練した射手で、戦場のあちこちに戦車を駆り、その矢は空を暗くする。ラーマはグリフィスが「主ヴィシュヌ自身のもの」と呼ぶ大弓を張る。アガスティヤからの贈り物であり、戦車の旗を射落とす。カラの矢が彼の胸を傷つけ、ラーマは戦車を分解して応える。まだらの馬に四本、軛に一本、御者に一本、轅に三本、軸に二本、そしてカラの手の弓に一本。グリフィスでは、詩が四つの詩節を費やした戦車を壊すのに十三本の矢を要し、最後の一本はカラに突き刺さる。「巨人は棍棒を手に飛び降り、徒歩で敵に立ち向かった」(三・二八・三二)。彼はラーマが始めたように戦いを終える。
ラーマは彼がダンダカの森で殺した隠者たちを咎め、死を約束する。カラは、真に勇敢な者は豪語しない、と答える。彼は棍棒を掲げ、自分はラーマの前に「万物の主たる死が、致命の縄で脅かして立つように」立っていると言う。日が沈む前に、倒れた一万四千の涙は拭われるだろう、と彼は言う。彼は金の輪をはめた棍棒を投げ、それは燃える雷のように飛んで、通り過ぎる木々を焦がす。ラーマは矢でそれを切り裂き、棍棒は地に落ちる。グリフィスの比喩では「麻痺させる薬草に制圧された、荒れ狂う大蛇のように」(三・二九・一五〜二八)。ラーマは砕けた棍棒をあざ笑い(三・三〇・一〜一二)、カラは彼に答える。
तमेवमभिसंरब्धं ब्रुवाणं राघवं वने। खरो निर्भर्त्सयामास रोषात् खरतरस्वरः॥ १३॥ दृढं खल्ववलिप्तोऽसि भयेष्वपि च निर्भयः। वाच्यावाच्यं ततो हि त्वं मृत्योर्वश्यो न बुध्यसे॥ १४॥ कालपाशपरिक्षिप्ता भवन्ति पुरुषा हि ये। कार्याकार्यं न जानन्ति ते निरस्तषडिन्द्रियाः॥ १५॥ एवमुक्त्वा ततो रामं संरुध्य भृकुटिं ततः। स ददर्श महासालमविदूरे निशाचरः॥ १६॥ रणे प्रहरणस्यार्थे सर्वतो ह्यवलोकयन्। स तमुत्पाटयामास संदष्टदशनच्छदम्॥ १७॥ तं समुत्क्षिप्य बाहुभ्यां विनर्दित्वा महाबलः। राममुद्दिश्य चिक्षेप हतस्त्वमिति चाब्रवीत्॥ १८॥ तमापतन्तं बाणौघैश्छित्त्वा रामः प्रतापवान्। रोषमाहारयत् तीव्रं निहन्तुं समरे खरम्॥ १९॥ जातस्वेदस्ततो रामो रोषरक्तान्तलोचनः। निर्बिभेद सहस्रेण बाणानां समरे खरम्॥ २०॥ तस्य बाणान्तराद् रक्तं बहु सुस्राव फेनिलम्। गिरेः प्रस्रवणस्येव धाराणां च परिस्रवः॥ २१॥ विकलः स कृतो बाणैः खरो रामेण संयुगे। मत्तो रुधिरगन्धेन तमेवाभ्यद्रवद् द्रुतम्॥ २२॥ तमापतन्तं संक्रुद्धं कृतास्त्रो रुधिराप्लुतम्। अपासर्पद् द्वित्रिपदं किंचित्त्वरितविक्रमः॥ २३॥ ततः पावकसंकाशं वधाय समरे शरम्। खरस्य रामो जग्राह ब्रह्मदण्डमिवापरम्॥ २४॥ स तद् दत्तं मघवता सुरराजेन धीमता। संदधे च स धर्मात्मा मुमोच च खरं प्रति॥ २५॥ स विमुक्तो महाबाणो निर्घातसमनिःस्वनः। रामेण धनुरायम्य खरस्योरसि चापतत्॥ २६॥ स पपात खरो भूमौ दह्यमानः शराग्निना
「カラは、怒りが高まるにつれ、こう激しい答えを雷のように轟かせた。『愚かな慢心に狂わされ、危険に囲まれながら何も恐れず、すでに死者の数に入っているのに、何を言うべきで何を言わぬべきかも顧みぬ。運命の恐ろしい環が、囚われた者を抗えぬ力で巻き込むとき、彼は正邪を知らず、あらゆる感覚はその致命の影響に麻痺する。』彼は言い終えると、荒々しい眉をラグの子に向けた。熱い眼で辺りを見回し、まだ殺しの武器が見つかるかと探した。遠からぬところ、はっきり見えるところに、サーラ樹が高くそびえていた。唇を強く引き締め、根も梢も引き抜き、巨大な腕で頭上に振り回し、『汝は死んだ』と叫んで投げつけた。だがラーマは、力において並ぶ者なく、矢でその飛ぶのを止め、巨人を塵に転がしてやろうという激しい望みが魂を捉えた。大粒の汗が四肢をことごとく濡らし、赤い眼が怒りの心を示した。千本の矢が素早く放たれ、巨人の胸を裂き、引き裂いた。体が見せる一つ一つの傷から、血が泡立つ奔流となって流れ出した。まるで洞窟から躍り出る速い川が急な山を下るように。カラは、あの殺しの雨の下で、あらゆる力が萎えていくのを感じると、血の匂いに猛り狂い、恐ろしい混乱の中で突進した。だがラーマは弓を構えて見守り、血を流す敵の突進を待ち、怪物が届く前に、急いで一ヤードか二ヤード退いた。それから脇腹から一本の矢を取った。その致命の一撃に命は耐えられない。並ぶ者なき力のその矢は、ブラフマーの杖の名をもち、炎を宿して輝いていた。天の主、神インドラ自身が、その栄えある賜物を授けたのである。高潔な英雄は弓を引き、矢は悪鬼に向かって飛んだ。空を嵐の突風のようにうなり、轟いて過ぎ、ラーマの力に押されて、敵の胸に鋭い先端を突き立てた。そこで悪鬼は倒れた。消えぬ炎が、傷ついた体の中で猛り狂って燃えた。」 — ヴァールミーキ『ラーマーヤナ』三・三〇・一三〜二七、グリフィス 英訳
演説を導く詩節は、再び彼の名を用いる。खरो निर्भर्त्सयामास रोषात् खरतरस्वरः。カラは怒って彼を罵った、より荒々しい声で、という意味である。खरतरस्वरः、より荒々しい声の者は、行進のときに詩が彼の名の傍らに置いた語、खरः खरस्वरोの比較級である。グリフィスは彼に雷のように轟かせる。カラの言うことは、ラーマよりも彼自身にふさわしい警告である。お前は傲慢で、危険の中でも恐れを知らず、死の力の下にあって、何を言うべきで何を言うべきでないかも分からぬ、と彼は言う。時の縄に捕らえられた者たちは、कालपाशपरिक्षिप्ता、六つの感覚を失っているために、何をなすべきで何をなすべきでないかを知らない。グリフィスの運命には「恐ろしい環」がある。
それから彼は武器を求めて辺りを見回し、महासालमविदूरे、遠からぬところに大きなサーラ樹を見る。彼は唇を噛んでそれを根こそぎ引き抜き、両腕で持ち上げ、咆哮して、二つの語でラーマに向けて投げつける。हतस्त्वमिति、汝は殺された、と。グリフィスはそれを残している。「汝は死んだ」。ラーマは矢の奔流で木を断ち切る。それから詩はラーマを見る。जातस्वेदस्ततो रामो。ラーマは今や汗をかき、眼の端を怒りで赤くして、千本の矢でカラを射抜く、という意味である。カラは血の匂いに猛り狂い、まっすぐ彼に走り寄り、ラーマは後ろへ退く。अपासर्पद् द्वित्रिपदं。二、三歩退いた、という意味である。グリフィスはそれを「一ヤードか二ヤード」と測る。
最後の矢にはサンスクリットでは名がない。ラーマはपावकसंकाशं、火のような矢、ब्रह्मदण्डमिवापरम्、もう一つのブラフマーの杖のような矢を取る。グリフィスは比喩を名前にし、彼の矢は「ブラフマーの杖の名をもっていた」。次の詩節はそれがどこから来たかを語る。दत्तं मघवता सुरराजेन。マガヴァン、神々の王、すなわちインドラが与えた、という意味である。カラは雷を振りかざすインドラのようにラーマに襲いかかり、インドラの贈り物で死ぬ。矢は雷鳴のような音とともに放たれ、彼の胸を打つ。स पपात खरो भूमौ दह्यमानः शराग्निना。カラは矢の火に焼かれつつ地に倒れた、という意味である。
グリフィスの次の行は、この倒れ方を昔の死と並べる。ルドラに焼かれたアンダカ、雷霆に殺されたナムチとヴリトラ、稲妻に打ち倒されたバラである。神々は太鼓を打ち、ラーマに花を降らせる。サンスクリットは、カラとドゥーシャナを先頭とする一万四千が一ムフールタ半で殺されたと言い(三・三〇・三〇〜三一)、グリフィスでは「短い三時間」にも満たない。ラクシュマナは山の洞窟からシーターとともに出てきて、彼女はラーマを抱きしめる。
ジャナスターンのあと
軍勢の羅刹が一人だけ逃れる。グリフィスの第三十一歌で、アカンパナはランカーへ走り、ラーヴァナに「首領カラが殺された」と告げる。シュールパナカーがあとに続き、第三十四歌で、ラーマが「徒歩で、ただ一人で放った」矢に一万四千がどう倒れたかをラーヴァナに語る。ラーヴァナがマーリーチャにシーターをさらう計画を話すと、マーリーチャは同じ戦いを引いて思いとどまらせようとする。カラは「シュールパナカーのために」戦いに行き、ラーマの手にかかって死んだ、とマーリーチャは言い、ラーマがお前に何の害をなしたのかとラーヴァナに問う。ラーヴァナは、シーターを「カラの残酷な殺し手から」奪うのだと答える。
ランカーでの戦いも彼の名を保つ。クンバカルナがラーマと向き合うとき、彼はグリフィスの言葉でラーマに、お前が出会ったのは「カラでもヴィラーダでもない」と警告する。ラーヴァナはマカラークシャをラーマに向かわせ、ラーマの矢が彼を殺すとき、サンスクリットは彼をカラの子と呼ぶ(六・七九・四一)。彼の二つの歌を飛ばすグリフィスは、彼を「森でラーマに殺されたカラの子」と呼ぶ。
ラーヴァナが死んで横たわるとき、王妃マンドーダリーは嘆きの中でジャナスターンへ戻る。彼の弟カラがそこで多くの羅刹に囲まれて殺されたとき、すでにラーマは人ではなかったのだ、と彼女は死せる王に言う(六・一一一・一六〜一七)。グリフィスでは「ラーマの姿をして一撃を加えた不敗の敵は、死すべき者ではなかった」。ジャナスターンの死者を数えた詩節は、彼らがमानुषेण पदातिना、人間によって、徒歩の者によって殺されたと言っていた。戦いの終わりに、ラーヴァナの未亡人にとって、同じ戦いがラーマが人ではなかった証となる。