カドモスの図像
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ギリシャ · 英雄

カドモス

妹を捜しに送り出され、デルポイでは代わりに牝牛について行けと告げられた——テーバイの建設者であり、蛇の歯を蒔き、自らも蛇となって終わった者。

剛毅なる者

兄弟姉妹
エウロペー、ポイニクス、キリクス
討った相手
アレスの蛇 — アレスの泉にいた
仕える主
アレス — 贖罪のための永遠の一年、すなわち八年間
支配
テーバイ — アテナから与えられた王国、イリュリア人
象徴
牝牛、蛇の歯、衣とヘパイストスが作った首飾り、フェニキア文字

妹の代わりの牝牛

カドモスの物語は捜索として始まる。エウロペーが姿を消すと、父アゲーノールは息子たちを彼女の後を追って送り出し、見つけるまで戻るなと告げ、母テレパッサも彼らに同行する。捜索は失敗し、誰も家には帰らない。ポイニクスはフェニキアに、キリクスはその近くに住み着き、カドモスとテレパッサはトラキアに家を構える。

Κάδμος δὲ ἀποθανοῦσαν θάψας Τηλέφασσαν, ὑπὸ Θρακῶν ξενισθείς, ἦλθεν εἰς Δελφοὺς περὶ τῆς Εὐρώπης πυνθανόμενος. ὁ δὲ θεὸς εἶπε περὶ μὲν Εὐρώπης μὴ πολυπραγμονεῖν, χρῆσθαι δὲ καθοδηγῷ βοΐ, καὶ πόλιν κτίζειν ἔνθα ἂν αὕτη πέσῃ καμοῦσα. τοιοῦτον λαβὼν χρησμὸν διὰ Φωκέων ἐπορεύετο, εἶτα βοῒ συντυχὼν ἐν τοῖς Πελάγοντος βουκολίοις ταύτῃ κατόπισθεν εἵπετο. ἡ δὲ διεξιοῦσα Βοιωτίαν ἐκλίθη, πόλις ἔνθα νῦν εἰσι Θῆβαι

「テレパッサが死ぬと、カドモスは彼女を葬り、トラキア人にもてなされたのち、エウロペーについて尋ねるためデルポイへ赴いた。神は、エウロペーのことは気にかけず、一頭の牝牛に導かれ、その牛が疲れて倒れる場所に都市を築けと告げた。この神託を受けて彼はポキスを抜け、やがてペラゴーンの牛の群れの中で一頭の牝牛に出会い、その後をついて行った。そしてボイオティアを通り抜けたところで牛は倒れ伏し、そこが今テーバイの都市があるところである。」 — アポロドーロス『ビブリオテーケー』3.4.1、J・G・フレイザー英訳

神託は、彼がしなかった問いに答えている。彼は妹のことでデルポイに来たのに、神は περὶ μὲν Εὐρώπης μὴ πολυπραγμονεῖν——エウロペーのことは気にかけるな——と告げる。父の命令は彼女なしに帰るなというものだったが、神の答えはその命令から彼を解き放ち、代わりに従うべき別のものを与える。都市は ἔνθα ἂν αὕτη πέσῃ καμοῦσα、その牛が疲れて倒れる場所に立つべきものとされ、こうしてテーバイの地は、ボイオティアで力尽きる一匹の動物によって選ばれる。アポロドーロスはこの旅を自らの現在形で締めくくる、ἔνθα νῦν εἰσι Θῆβαι——そこが今テーバイの都市があるところ——まるで読者が今すぐ行って確かめられるかのように。

アレスの泉の蛇

カドモスが新しい土地でまず行うのは牝牛をアテナに捧げようとすることであり、まず狂うのは水のことである。

βουλόμενος δὲ Ἀθηνᾷ καταθῦσαι τὴν βοῦν, πέμπει τινὰς τῶν μεθ᾽ ἑαυτοῦ ληψομένους ἀπὸ τῆς Ἀρείας κρήνης ὕδωρ· φρουρῶν δὲ τὴν κρήνην δράκων, ὃν ἐξ Ἄρεος εἶπόν τινες γεγονέναι, τοὺς πλείονας τῶν πεμφθέντων διέφθειρεν. ἀγανακτήσας δὲ Κάδμος κτείνει τὸν δράκοντα, καὶ τῆς Ἀθηνᾶς ὑποθεμένης τοὺς ὀδόντας αὐτοῦ σπείρει. τούτων δὲ σπαρέντων ἀνέτειλαν ἐκ γῆς ἄνδρες ἔνοπλοι, οὓς ἐκάλεσαν Σπαρτούς. οὗτοι δὲ ἀπέκτειναν ἀλλήλους, οἱ μὲν εἰς ἔριν ἀκούσιον ἐλθόντες, οἱ δὲ ἀγνοοῦντες

「牝牛をアテナに捧げようとして、彼は仲間の何人かをアレスの泉から水を汲みに遣わした。だが、アレスの子であるという者もいた竜がその泉を守っており、遣わされた者の大半を殺してしまった。憤ったカドモスはその竜を殺し、アテナの助言によってその歯を蒔いた。蒔かれた歯から武装した男たちが地面から立ち上がり、人々は彼らをスパルトイと呼んだ。彼らは互いに殺し合った。ある者は望まぬ争いに巻き込まれ、ある者は知らぬまま殺し合った。」 — アポロドーロス『ビブリオテーケー』3.4.1、J・G・フレイザー英訳

アポロドーロスはその蛇の出自については距離を置いている。泉を守るその蛇がアレスの子であったというのは、あくまである者たちがそう言った、ὃν ἐξ Ἄρεος εἶπόν τινες γεγονέναι、というだけのことである。カドモスがどうやってそれを殺したのかも語らない。その一文には武器は一つも出てこず、あるのは彼の憤りと動詞だけである。蒔くよう助言するのはアテナであり、そこから育つ男たちはその行為から名を得る。歯は σπαρέντων、蒔かれ、武装した男たちは οὓς ἐκάλεσαν Σπαρτούς、人々がスパルトイと呼んだ者たちである。彼らの最初の行為は互いを殺し合うことであり、誰も望まなかった争い、ἔριν ἀκούσιον、あるいは単なる無知によるものである。

どちらの語りにおいても、殺し合いは彼ら全員には及ばない。五人が生き残る——エキーオーン、ウダイオス、クトニオス、ヒュペレノール、ペロロスであり——このうち最初の一人はカドモス自身の家から嫁を迎えることになる。

アレスへの八年、そして婚礼

蛇の代償は払われねばならず、その代償は労役である。

Κάδμος δὲ ἀνθ᾽ ὧν ἔκτεινεν ἀίδιον ἐνιαυτὸν ἐθήτευσεν Ἄρει· ἦν δὲ ὁ ἐνιαυτὸς τότε ὀκτὼ ἔτη. μετὰ δὲ τὴν θητείαν Ἀθηνᾶ αὐτῷ τὴν βασιλείαν κατεσκεύασε, Ζεὺς δὲ ἔδωκεν αὐτῷ γυναῖκα Ἁρμονίαν, Ἀφροδίτης καὶ Ἄρεος θυγατέρα. καὶ πάντες θεοὶ καταλιπόντες τὸν οὐρανόν, ἐν τῇ Καδμείᾳ τὸν γάμον εὐωχούμενοι καθύμνησαν. ἔδωκε δὲ αὐτῇ Κάδμος πέπλον καὶ τὸν ἡφαιστότευκτον ὅρμον, ὃν ὑπὸ Ἡφαίστου λέγουσί τινες δοθῆναι Κάδμῳ, Φερεκύδης δὲ ὑπὸ Εὐρώπης· ὃν παρὰ Διὸς αὐτὴν λαβεῖν

「カドモスは、殺した償いとして永遠の一年のあいだアレスに仕えた。その一年は当時、我々の暦でいう八年に相当した。奉仕を終えると、アテナは彼のために王国を整え、ゼウスは彼にハルモニア——アプロディテとアレスの娘——を妻として与えた。そして神々はみな天を離れ、カドメイアで婚礼を祝い、宴して歌った。カドモスは彼女に衣と、ヘパイストスの作った首飾りを贈った。この首飾りは、ある者たちが言うにはヘパイストスがカドモスに与えたものだが、フェレキュデスはエウロペーから来たものだと言う。エウロペーはそれをゼウスから受け取っていたのである。」 — アポロドーロス『ビブリオテーケー』3.4.2、J・G・フレイザー英訳

その一節の順序こそが要点である。カドモスはアレスの泉で蛇を殺し、その殺害の償いにアレスに仕え、そのあとでアレスの娘を妻として与えられる。永遠の一年は八年の長さであり、それが終わってようやくアテナは王国を整える。つまりテーバイの王権は、アレスに支払われた負債から始まるのである。ヘシオドスはこの婚礼に、神々の系譜のうちアプロディテがアレスに産んだ子らを挙げる箇所で、ただ一行を割く。ハルモニアを Κάδμος ὑπέρθυμος、剛毅なカドモス、が妻とした、と。

婚礼では神々がみなカドモスのもとへ降りてくる。彼らは天を離れ、彼の名を冠したカドメイアで祝宴を開く。彼が花嫁に贈る贈り物には、二つの由来が伝えられている。ある者たちはヘパイストスが首飾りをカドモスに与えたと言い、フェレキュデスはそれがエウロペーから来たもので、エウロペーはそれをゼウスから受け取っていたのだと言う。この言い伝えによれば、捜すのをやめよと言われたあの妹は、それでもなお婚礼の贈り物として彼のもとに届くのである。

続いてアポロドーロスは、この結婚を一つの名簿へと変えてしまう。カドモスには四人の娘、アウトノエー、イーノー、セメレー、アガウエーと、一人の息子ポリュドーロスが生まれ、三人の娘は一文で嫁がされる。イーノーはアタマースに、アウトノエーはアリスタイオスに、アガウエーは蒔かれた男たちの一人であるエキーオーンに。セメレーだけが行の末で始末のつかないまま残り、次の一文はゼウスの話になる。彼女の息子はディオニュソスであり、彼がテーバイにやって来ることは、この家から次の王を奪うことになる。

彼の仲間たちがもたらした文字

ギリシア人はどこから文字を得たのかと問うヘロドトスは、その答えをカドモスが連れてきた一団のうちに見出しており、誰の功績とするかについて慎重である。

οἱ δὲ Φοίνικες οὗτοι οἱ σὺν Κάδμῳ ἀπικόμενοι, τῶν ἦσαν οἱ Γεφυραῖοι, ἄλλα τε πολλὰ οἰκήσαντες ταύτην τὴν χώρην ἐσήγαγον διδασκάλια ἐς τοὺς Ἕλληνας καὶ δὴ καὶ γράμματα, οὐκ ἐόντα πρὶν Ἕλλησι ὡς ἐμοὶ δοκέειν, πρῶτα μὲν τοῖσι καὶ ἅπαντες χρέωνται Φοίνικες· μετὰ δὲ χρόνου προβαίνοντος ἅμα τῇ φωνῇ μετέβαλλον καὶ τὸν ῥυθμὸν τῶν γραμμάτων

「カドモスとともにやって来たこれらのフェニキア人——そのうちにはゲフュライオイもいた——は、このボイオティアの地に住み着くと、ギリシア人にさまざまな技術をもたらしたが、とりわけ文字がそうであった。私の見るところ、文字はそれ以前にはギリシア人のもとに存在しなかった。最初はフェニキア人すべてが用いているのと同じ文字であったが、その後、時が経つにつれて、彼らは自分たちの言葉とともに文字の形も変えていった。」 — ヘロドトス『歴史』5.58.1、G・C・マコーレー英訳

その一文の主語はカドモスではない。Φοίνικες οὗτοι οἱ σὺν Κάδμῳ ἀπικόμενοι、彼とともにやって来たそのフェニキア人たちであり、そのうちにはゲフュライオイもいた。彼らはボイオティアに住み着き、ギリシア人に多くの技術をもたらすが、とりわけ文字をもたらす。カドモスはその到来の時期を示す名にすぎず、文字とは彼の仲間たちが運んできたものなのである。ヘロドトスはその大きな主張自体にも留保をつけている。文字は以前にはギリシア人のもとになかった、ὡς ἐμοὶ δοκέειν、私の見るところでは、と。

彼はまた、文字を到来したままの姿にとどめてもおかない。最初はフェニキア人すべてが用いる文字であったが、やがて時が経つにつれ、移住した人々は自分たちの言葉を変え、それとともに文字の形も変えていく。カドモスとともにボイオティアへやって来るのはフェニキアの文字であり、それを運ぶ人々が言葉を変えるにつれ、その姿も変わっていくのである。

イリュリアへ、そして蛇へ

ディオニュソスがテーバイに来るころには、王国はすでにペンテウスの手に渡っている。彼はアガウエーとエキーオーンの子であり、カドモスと蒔かれた男の一人との孫にあたる。彼はキタイロンの山で、正気を失った自らの母によって引き裂かれて死ぬ。カドモスとハルモニアを送り出すその一文は、去る理由を何一つ語らない。

ὁ δὲ Κάδμος μετὰ Ἁρμονίας Θήβας ἐκλιπὼν πρὸς Ἐγχελέας παραγίνεται. τούτοις δὲ ὑπὸ Ἰλλυριῶν πολεμουμένοις ὁ θεὸς ἔχρησεν Ἰλλυριῶν κρατήσειν, ἐὰν ἡγεμόνας Κάδμον καὶ Ἁρμονίαν ἔχωσιν. οἱ δὲ πεισθέντες ποιοῦνται κατὰ Ἰλλυριῶν ἡγεμόνας τούτους καὶ κρατοῦσι. καὶ βασιλεύει Κάδμος Ἰλλυριῶν, καὶ παῖς Ἰλλυριὸς αὐτῷ γίνεται. αὖθις δὲ μετὰ Ἁρμονίας εἰς δράκοντα μεταβαλὼν εἰς Ἠλύσιον πεδίον ὑπὸ Διὸς ἐξεπέμφθη

「カドモスはハルモニアとともにテーバイを去り、エンケレイス人のもとへたどり着いた。彼らがイリュリア人に攻められていたとき、神は神託によって、カドモスとハルモニアを指導者とすればイリュリア人に打ち勝つであろうと告げた。彼らはこれを信じ、二人をイリュリア人に対する指導者に立て、打ち勝った。こうしてカドモスはイリュリア人の王となり、彼に息子イリュリオスが生まれた。その後、彼はハルモニアとともに蛇へと姿を変えられ、ゼウスによってエリュシオンの野へと送られた。」 — アポロドーロス『ビブリオテーケー』3.5.4、J・G・フレイザー英訳

第二の神託は第一の神託を映し返している。デルポイはカドモスにどこに都市を築くべきかを告げた。今度の神託は、イリュリア人と戦うエンケレイス人に、カドモスとハルモニアを指導者とすれば勝つだろうと告げる。それはうまくいき、テーバイを去った男は二度目の王となる。今度はイリュリア人の王として、そして民の名を継ぐ息子イリュリオスとともに。

彼がなるものの名は、彼が殺したものの名でもある。アレスの泉の番人は δράκων であり、カドモスは κτείνει τὸν δράκοντα、竜を殺した。そして最後には彼とハルモニアは εἰς δράκοντα 姿を変えられる。フレイザーの英語は最初は dragon、竜、と言い、二度目には serpent、蛇、と言うが、ギリシア語そのものは変わらない。蛇を殺してテーバイを始めたこの建設者は、自らも蛇となって物語を去り、ゼウスは彼を、傍らにアレスの娘を伴わせたまま、エリュシオンの野へと送る。

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